通常的にタロットカードはリーダー(占う人)から見てカードが正しく見える場合は「正位置」、逆さになった場合を「逆位置」と解釈しますが、私のタロットカードでは正位置、逆位置という概念を使いません。私が使っている「トートカード」(19世紀の魔術師、アレイスタ・クローリーによる、神秘主義的色彩が濃いカード)には元々逆位置というものが無く、逆位置を用いるとエネルギーの純粋さを失ってしまう気がするからです。

タロットカード1セット(deck)は22枚の大アルカナと56枚の小アルカナ、合わせて78枚で構成されます。しかし、最初は大アルカナ22枚だけで始めても構いません。大アルカナ22枚は人間の生から死までのストーリ、即ち人間の成長していく様子を描いたドラマとも言えます。0番のマジシャンは生まれてすぐの赤ちゃんであり、21番の宇宙はこの世での業を完成し、次の次元へと旅立つ人間が描いてあるのです。0~21番までをそれぞれ自分の人生だと思うと、カードの意味をもっと理解しやすくなるでしょう。

また、キーワードに纏われないことも大事です。カードの意味は、既にそのカードに描いてある絵が説明してくれています。カードにどういう絵が描いてあるのか、カラーの組み合わせはどうなっているのか等を注意深く観察してみてください。このカードは「綺麗」、「好き」、「嫌い」みたいな単純な感じから始まり、カードの絵を少しずつ理解することができれば、自然にそのカードを意味が伝わってきます。

相談依頼者にそれぞれ個性があるように、同じカードでも相手によってその意味がそれぞれ変わってきます。その人のエネルギーとカードが一体化された時に、一つのイメージが出来上がり、これこそタロットカードが教えてくれる宇宙のメッセージなのです。22枚の大アルカナは果てない意味で解釈することのできる、霊的予知の宝庫です。このカードは一人の人間の人生を描いたのと同時に、人類の霊的進化の段階を表現したものだとも言えるでしょう。